さよなら独身貴族 西部劇編

西部劇、戦争映画、時代劇について書いていくブログ。たまに書評。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『損する結婚 儲かる離婚』は結婚する前に読むべし

恋愛工学で有名な藤沢数希氏の主に離婚について書いた本。最近、知り合いが離婚騒動に巻き込まれたようで久しぶりに読み直したのだ。内容は離婚にまつわる婚姻費用、養育費、財産分与、慰謝料などの問題から始まる。離婚に関わったことのある人間なら誰でも…

ラカンの入門書

若いころからラカンは避けて通ってきた。なんか用語が独特でわかりにくいから。しかし分析ツールというか、もののたとえとしてラカンを用いる本が多すぎて一回はあんちょこ本でもいいから触れておかないとなあってアラフォーにして思い至ったのである。いく…

千野帽子『人はなぜ物語を求めるのか』の感想。

新刊『物語は人生を救うのか』が話題の千野帽子さんの前著。けっこうおすすめされていたので読んだのだが、新刊に備えておさらい。平易に書かれていて、一気に読めるのに奥が深い。以下、ざっとして私の理解にもとづく感想文。一貫性を担保するものとしての…

呉善花『韓国併合への道』を読んで

なにやら例の隣の国とのゴタゴタがかつてないほどにエスカレートしているようなので積ん読になってた本書をようやっと読んだのである。知日派の韓国人(現在は日本国籍)である呉善花氏による韓国近代史の新書。おすすめしている人がけっこういたので買ったの…

『仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。』

ながらく恋愛系ブロガーとして活躍しておられる桐谷ヨウさんの女性向け恋愛指南書。凡百の恋愛本と異なり、コミュニケーション論といった趣があり、男性やすでに結婚している人たちにもおすすめできる一冊だ。なによりチャラさと優しさの同居した語り口がい…

水野敬也『スパルタ婚活塾』は30過ぎの婚活女性必読

本書は大ヒットした男性向け恋愛マニュアル『LOVE理論』の女性版である。対象は適齢期をすぎてしまったやや厳し目の女性のようだ。水野敬也さんらしい厳しくも楽しい語り口が本書の醍醐味で嫌味を感じることなくスイスイ読める。また男性目線で語られている…

『帳簿の世界史』感想

会計や帳簿という観点から世界史(正確には西洋史だが)を見直すという非常に興味深い書物。多数の絵画を引用しており、楽しく読める。以下は読書ノート。 古代より会計がおこなわれていたが、ローマ皇帝アウグストゥスが帳簿を公開して自らの偉業を誇示した。…

日本刀の展示みてきたよ

佐川美術館に日本の名刀展見に行ってきた。むかし一瞬だけど刀剣乱舞やってて少し興味があったのだ。 刀剣乱舞とのコラボということだったが、とうらぶ要素は少なめ。 とりあえずたくさんの日本刀をこの目で見ることができて楽しかった。細かい違いとかはよ…

瀧本哲史さんが亡くなられたとか

昨日くらいから著述家の瀧本哲史先生が亡くなられたという噂が流れていたが、どうやら本当のようだ。まだまだ活躍できる年齢での訃報を聞くたびにとても残念な気持ちになる。僕はかつて意識高かりしころ何冊か著作を買って読んだ。『僕は君たちに武器を配り…

フレンチ・ノワールの新作『パリ、憎しみという名の罠』

ネオ・フレンチ・ノワールの巨匠オリヴィエ・マルシャルの新作『パリ、憎しみという名の罠』みた。倒産寸前の会社社長アントワーヌをブノワ・マジメルが演じる。多額の借金を抱えるアントワーヌは義父から子供の親権を渡すかわりに100万ユーロを与えるともち…

『イップ・マン 継承』

歴史に名を残す武術家イップ・マン(葉門)のドニー・イェンによる映画化シリーズ3作目。相変わらずドニー・イェンはかっこいいし、奥さん役の人はめちゃスタイルいいし、マイク・タイソン強すぎだ。なんといってもイップ・マンのライバルを演じたマックス・チ…

Amazon Prime『ザ・ボーイズ』むちゃおもしろい

先月からAmazon Primeで独占配信されている海外テレビドラマの『ザ・ボーイズ』にはまってしまった。現在第一シーズン(全8話、各1時間程度)のみ配信されているが、すでに第2シーズンの配信も決定されているとのこと。舞台は現代のアメリカで、(どこかでみた…

『日産vs. ゴーン 支配と暗闘の20年』

昨年11月に金融商品取引法違反容疑などで逮捕され日産会長職を終われ、現在は保釈中のカルロス・ゴーン氏について、長らく自動車業界のジャーナリストをやってきた著者がえがく。戦前の日産コンツェルンを源流とする日産自動車は、戦後は独裁とクーデターを2…

『途上国の旅 開発経済のナラティブ』読書ノート

著者らは世界銀行、ODAなどで途上国の開発にかかわるなかで、初期条件が異なれば処方箋も異なるという当たり前の事実をナラティブベースでつまり、新古典派などのモデルに依らずに語る。11カ国の物語は非常に多様でその意味がよくわかる。 経済発展は政治制…

スターウォーズと私

私が初めてスターウォーズを見たのは5歳のときに『EP6 ジェダイの復讐』(いまは『ジェダイの帰還』)の封切りに父親に連れられて観に行ったときだ。ストーリーはよくわからなかったが、C3POやR2D2、ガジェットの質感、ライトセイバーの重力感のあるアクション…

表現の自由とは

今日はいろいろ疲れているので当たり障りないことでも。 僕はいわゆる表現の自由界隈とちがってある程度の表現規制はやむをえないと思う人間である。しかしどこまで規制されて、どこまで自由であるかの線引は極めて恣意的であり、おいそれと口に出せるもので…

7payがおいきになりました

7月のサービス開始早々にセキュリティガバガバのために不正使用が問題となった7payが9月末をもって終了するとのこと。7 & i ほどの大企業がこんなゆるゆるな管理をしていたのも驚きだが、SIerとして働いている友人たちの話から想像するとありえないことでは…