さよなら独身貴族 西部劇編

西部劇、戦争映画、時代劇について書いていくブログ。たまに書評。

KKO

『黒部の太陽』はめちゃエモい映画だった

1968年日活製作。戦後の一大事業である黒部第4ダム建設にまつわるドラマ。 関西電力は関西地区の電力不足に対応すべく黒部川上流にアーチ型の大ダム建設を予定する。切り立った峡谷は貯水量、落差ともこれ以上ない立地であった。しかしそれ故に資材の搬入が…

7payがおいきになりました

7月のサービス開始早々にセキュリティガバガバのために不正使用が問題となった7payが9月末をもって終了するとのこと。7 & i ほどの大企業がこんなゆるゆるな管理をしていたのも驚きだが、SIerとして働いている友人たちの話から想像するとありえないことでは…

『War against Boys(少年たちに対する戦争)』はよ邦訳だして

アメリカのフェミニズム批判として著名な作品。どうして邦訳されないのかと思ってたが、アメリカのフェミニストあたまおかしすぎで、日本人にはちょっと参考にならんからだとわかった。アファーマティブ・アクションの名のもとに女子を優遇したり、ジェンダ…

『金持ち課税』感想

多くの経済左派を絶望におとしいれた『金持ち課税』のいまさらながらの感想。帯にアンガス・ディートンが、本書を読めば再分配税制で貧困が解決しそうにないことがわかるよって書いてて、読んだら本当にそのとおりで草生えた。内容は戦後に各国で強力な累進…

『矛盾社会序説』の今更ながらの感想

きもくて金のないおっさん(KKO)界隈の著名人、白饅頭こと御田寺圭さんのデビュー作。20年後、団塊ジュニア=就職氷河期世代がリタイアし始めるころには爆発すること必至のKKO問題について今のうちから知っておくことは悪いことではない。資産も家族もないこ…

『欲望会議 「超」ポリコレ宣言』の感想

哲学者の千葉雅也、現代美術家の柴田英里、AV監督の二村ヒトシの3人による鼎談。Twitterでよく燃えるジェンダーや欲望や表現規制の話題を柴田が揶揄して、二村が別の視点を提供し、千葉が整理するという形式でそれらの多くはツイッターなどでさんざん語られ…

『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』

一時期すごく話題になったニック・ランドのブログの中の人のデビュー作。 toshinoukyouko.hatenablog.com 昨年夏、『Taxing the Rich』の邦訳がでて多くの友人達が絶望におちいっていくころにこのブログにでくわした。 加速主義、新反動主義を紹介するこの記…

『時間かせぎの資本主義――いつまで危機を先送りできるか』感想

著者はフランクフルト学派に由来する社会学者によるおもに新自由主義批判の書。 1970年代に入ってからの経済成長率の鈍化による税収の伸び悩みから、政府の債務が増加する。また新自由主義の伸長による減税もこれに資することになる。規制緩和や民営化により…