さよなら独身貴族 西部劇編

西部劇、戦争映画、時代劇について書いていくブログ。たまに書評。

渡哲也さん亡くなってたのか(´・ω・`)

俳優の渡哲也氏が数日前に亡くなられていたらしい。
冥福をお祈りします。

news.yahoo.co.jp


渡哲也氏といえば私はやはり『西部警察』の大門部長刑事の印象が強い。

スリムな身体にフィットしたスーツに身を包み、レイバンのサングラスをまとい、レミントンで狙撃()というあの姿は小学生の私には刺激が強すぎた。

夕方の再放送が毎日楽しみだったし、リアルタイムで観れたPart3は、NHK大河ドラマを観たがる親とよく喧嘩になったこともあって今でも良き思い出である。

いまアマプラ調べたら全話見れるようになってるじゃん。良い時代になったなあ。


映画俳優としてはあまり有名ではないけど、西武警察以前なら、深作欣二の実録路線ヤクザ映画の傑作『仁義の墓場』が印象に残っている。石原プロでの寡黙だが正義感の強いキャラとは正反対の、無軌道なやくざ者を演じている。これもアマプラで観れるんだなあ。


西部警察以降なら『誘拐』がおすすめである。
渡は引退間近の刑事で、部下の永瀬正敏とともに連続誘拐事件に挑む。
渡の娘を演じる酒井美紀は永瀬となんとなく恋仲なのだが、西部警察で大門刑事の妹大門明子を演じた古手川祐子を思い出さずにはいられない

渡哲也が永瀬正敏に終盤で言うセリフが超かっこいい。
「いいか、忘れるな。人は誰しも、一生に一度、死物狂いの嘘をつく」


死してなおその勇姿をフィルムに、人々の記憶に残し続ける俳優っていいなあと思いつつ、
今ごろ天国で石原裕次郎と再会の盃でもかわしているのかなあと想像するのであった。