歴史
ちょっと前に『ダンケルク』見た。ドーバー海峡のフランス側のダンケルクに追い詰められた英仏連合軍を救出しようとする人々の話で、ウィンストン・チャーチルとも重なる題材である。 逃げ場のない海岸で独軍に肉薄される地上波は地獄であるが、戦闘機で旋回…
先日はアメリカ先住民に親和的な西部劇『小さな巨人』について紹介した。bosszaru21.hatenablog.com1970年製作の『ソルジャー・ブルー』もベトナム戦争におけるソンミ村虐殺事件への痛烈な批判である。題材は悪名高いサンドクリークの虐殺である。私がこれを…
1970年製作の『小さな巨人』はアメリカ先住民の文化を好意的に取り上げる西部劇のひとつの到達点であるとともに、アメリカン・ニューシネマの傑作でもある。お話は121歳の老人ジャックの昔語りという形で始まる。少年のジャックは平原を家族とともに馬車で移…
先日はついにジョン・スタージェスを紹介してしまったので、続けてスタージェスでいこう。bosszaru21.hatenablog.com 戦後から1960年くらいまでが西部劇の黄金時代であり、その中には内容も人気も抜群の、もはや神話とでも呼ぶべき作品がたくさん存在する。…
先日『黒部の太陽』を見直したのは黒部ダム初訪問のためだった。 そして今日ついに行ってきたのだ。黒部川は北アルプスのまんなかを走っていて両岸は3000m級の急峻な山々が位置している。なのでダムを作れば貯水量と落差を稼げるということで大正期から開発…
1968年日活製作。戦後の一大事業である黒部第4ダム建設にまつわるドラマ。 関西電力は関西地区の電力不足に対応すべく黒部川上流にアーチ型の大ダム建設を予定する。切り立った峡谷は貯水量、落差ともこれ以上ない立地であった。しかしそれ故に資材の搬入が…
そもそも西部劇ってなんなのかというと、19世紀後半のアメリカ合衆国中西部を舞台にした映画だ。ほとんどは南北戦争後から1890年のフロンティア消滅宣言までを舞台にしている。 映画の黎明期から西部劇は制作されている、一番初めのは1903年の『大列車強盗』…
なにやら例の隣の国とのゴタゴタがかつてないほどにエスカレートしているようなので積ん読になってた本書をようやっと読んだのである。知日派の韓国人(現在は日本国籍)である呉善花氏による韓国近代史の新書。おすすめしている人がけっこういたので買ったの…