さよなら独身貴族 西部劇編

西部劇、戦争映画、時代劇について書いていくブログ。たまに書評。

黒部ダムにいってしまったのだ

先日『黒部の太陽』を見直したのは黒部ダム初訪問のためだった。
そして今日ついに行ってきたのだ。

黒部川北アルプスのまんなかを走っていて両岸は3000m級の急峻な山々が位置している。なのでダムを作れば貯水量と落差を稼げるということで大正期から開発、調査が進められてきた。しかしそのような地形であるがゆえに人が入っていけるようなところではない。例えば黒部川を遡るならこんな道を通ることになる。
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映画でもこの歩道から滑落するシーンがあった。こんな道とか、立山を超えてとか、そんなことでは巨大なダムの資材を搬入できるわけがないので、長野県側から黒部峡谷へのトンネルをぶち抜こうという話になったのであった。

そういった背景を自分の目で見てみたいと思い、本日いってきたのである。

まずは立山駅からケーブルカーで映画にあった関電トンネルとは反対に富山県側から黒部峡谷へ向かう。ケーブルカーから高原バスに乗り換えて室堂平へ。ここで少し散策したが雷鳥には会えず。

室堂平からトロリーバス立山トンネルを抜けて大観峰に至る。ここでようやく黒部峡谷が見える。

上の写真に映っているロープウェイで黒部平へ。高山植物を観賞。

ここからまたもやケーブルカーに乗るといよいよ黒部ダムである。ここまで約二時間だ。

とりあえずでかい。想像してたよりでかい。



放水もすごい迫力である。虹もばっちり見えて嬉しい。


映画にもでてきたでてきたじ殉職者の慰霊碑、そして関電トンネル。


最後に破砕帯の湧水で作ったハサイダーとかいうネーミングセンスゼロのサイダーを飲んで、お約束のダムカレーを食べて帰ったのである。

私は観光スポットにいっても「ああ、こんなものか」と感じることも多いのだが、黒部ダムに関しては想像を超えていて、圧倒されたというほかない。こんなものを作ろうと考えた人達、そしてそれを実行した人達の頭の中をのぞいてみたいものだ。

そして今回はあまり時間がなくて黒部ダムしかじっくり見られなかったが、黒部立山アルペルートには様々な散策コースが用意されており、非常に楽しめるのである。