さよなら独身貴族 西部劇編

西部劇、戦争映画、時代劇について書いていくブログ。たまに書評。

ジョン・ウェイン

ハワード・ホークスの佳作『赤い河』

ハワード・ホークスは西部劇の巨匠というイメージがあるが、思いの外少なくて、以前に紹介した『リオ・ブラボー』のほか、『リオ・ロボ』、『エル・ドラド』、『赤い河』くらいである。しかしいずれも傑作、神話といってよいものだ。bosszaru21.hatenablog.c…

ジョン・フォード騎兵隊三部作の三本目『リオグランデの砦』

さて先日の黄色いリボンに続いて騎兵隊三部作いってみよう。bosszaru21.hatenablog.com 本日は『リオグランデの砦』である。前2作に比べるとずいぶん暗い内容であり、前作よりもさらにホームドラマ色が強くなっている。 メキシコ国境付近の砦でジョン・ウェ…

ジョン・フォード騎兵隊三部作の二本目『黄色いリボン』

さて先日のアパッチ砦に続いて騎兵隊三部作いってみよう。bosszaru21.hatenablog.com 本日は『黄色いリボン』である。ストーリーは退役まで残すところ6日となったジョン・ウェイン演じるネイサン中尉を描くものである。 リトルビッグホーンの戦いで第7騎兵隊…

ジョン・フォード騎兵隊三部作『アパッチ砦』

西部劇は1970年ころからジャンルとしては終焉しつつあり、『ソルジャー・ブルー』はその象徴ともいうべき作品であった。bosszaru21.hatenablog.com これからしばらくはそういう楽しくない西部劇のことは忘れて黄金時代の作品について書いていきたい。とりあ…

西部劇の終わりを感じさせる『11人のカウボーイ』

今日は1971年製作の『11人のカウボーイ』の話をしよう。もう西部劇はジャンルとしては衰退に向かっていることが明白な時期であり、西部劇のスーパースターであるところのジョン・ウェインが途中で惨殺いうちょっと前ならありえない展開になることで有名な作…

西部劇が本格的に始まるのは?

一番最初の西部劇は先日紹介したとおり1903年の『大列車強盗』であった。これは映画草創期の作品全般にいえることだが、ほとんどが短編で長くても60分くらいだった。1920年代終わりに映像と音声を同期した、いわゆるトーキーの長編が商業ベースに乗るように…

西部劇とはなんなのか

そもそも西部劇ってなんなのかというと、19世紀後半のアメリカ合衆国中西部を舞台にした映画だ。ほとんどは南北戦争後から1890年のフロンティア消滅宣言までを舞台にしている。 映画の黎明期から西部劇は制作されている、一番初めのは1903年の『大列車強盗』…

『リオ・ブラボー』あるいは西部劇と私のかかわり

私が西部劇に関心をもったのは25年ほど前、高校1年生くらいであったろうか。黒歴史なのであまり言いたくはないのだが、当時は落合信彦にはまっていたのである。今は落合陽一氏のお父上ということのほうがよく知られているかもしれないが、最盛期の落合氏はも…