さよなら独身貴族 西部劇編

西部劇、戦争映画、時代劇について書いていくブログ。たまに書評。

『金持ち課税』感想

多くの経済左派を絶望におとしいれた『金持ち課税』のいまさらながらの感想。

帯にアンガス・ディートンが、本書を読めば再分配税制で貧困が解決しそうにないことがわかるよって書いてて、読んだら本当にそのとおりで草生えた。

内容は戦後に各国で強力な累進課税が成立したのは、総力戦でたくさん庶民が死んだことへの補償であったというもの。動員規模の圧倒的に少ない現代戦ではそのようなことはおこりそうもない。というようなことがえんえんと書いてある。

戦争よりは平和のほうがいいのだろうしやむをえないことなんだなと思った(KONAMI)。
まあ毎年2万人強自殺してる情況を平時といっていいのか疑問ではあるが。

欲を言えば法人税や資産税についても踏み込んでほしかったところではある。