さよなら独身貴族 西部劇編

西部劇、戦争映画、時代劇について書いていくブログ。たまに書評。

『掠奪の町』グレン・フォードとウィリアム・ホールデンがやたら若い

スターチャンネルに加入していたころに録画していたのが残っていたので観た。略奪ではなく掠奪であり、街ではなく町である。とりたててどうこういうような作品でもないのに、スターチャンネルは芸が細かいね。

本作は南北戦争に敗れた二人の若者が、一人は牛牧場で出世し、一人は牛泥棒団で頭角を現すというものだ。親友が敵味方に別れるという悲劇的な要素もあるのに湿っぽいところが少しもないのが1950年代らしい。

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グレン・フォードウィリアム・ホールデンがとにかく若い。グレン・フォードはともかく、ホールデンワイルドバンチとかタワーリング・インフェルノとかでさんざん観てきたのに声を聞かなければ誰だかわからない。相貌失認の気があるのではないかと心配になった。

胡散臭い歯科医が下手くそな歌と踊りをやたらと披露するのだがやや理解に苦しむところである。父を殺されて牧場主になってしまったヒロインがフォードとホールデンの間を行ったり来たりするのも唐突な感じがするのだが、これも1950年代ハリウッドらしさなのであろうか。